認知症の症状、末期になるとどのようなものが出てくるのか

認知症とは、簡単に言うと様々なことを原因として脳の機能が衰えていく症状のことです。そしてまた、それによって日常生活に支障を来すことを言うこともあります。何を原因とするか、治療を開始した段階、またその人の心身の状態や置かれている環境によっても異なりますが、段階的に症状が出現、進行していくのがひとつの特徴です。

 

 

初期段階

初期の段階では、やはり物忘れが目立つことが多く、それと共に人格の変化や抑うつ状態が見られることも多くあります。脳血管性の認知症であれば、ダメージを受けた脳の部位が司っている活動がまったくできなくなると言う状態が見られることもあります。またレビー小体型の場合であれば、物忘れ以上に鮮明な幻視、幻覚を訴えることが多いのも特徴です。

 

 

中期段階

その後、症状が進行すると場所や時刻などの見当識に対する理解力の低下が見られることが多くなってきます。そのことによる不安が徘徊などを引き起こすこともあり、身体的、精神的な不調が引き起こされることも多くなってきます。そして末期になると、脳の神経細胞はほとんど機能を果たせなくなっています。食事、排せつ、着脱、移動、会話などの、健康な人であれば普段、何げなく行うことができている行為も、実は脳の神経細胞が健康的に働き、必要な情報を必要な部位に届けているために行うことができているのです。

 

 

末期段階

脳の神経細胞が機能不全に陥ってしまっている認知症末期においては、こうした日常生活動作のほとんどすべてが自力で行えない状態になることもあります。また人の言葉、感情に対する理解力も著しく低下しているため、してはいけないことをしてしまったり、食べてはいけないものを食べてしまうと言った行動が見られることも多くあります。そして体を動かせない、あるいは動かさないことから、筋力や体力が著しく低下することから、椅子に座っていることも難しくなっていき、最終的には寝たきりになることもあります。

 

ただしこれはあくまでも一般論であり、すべての人に該当するわけではありません。症状の進行を遅らせること、また改善をはかることはじゅうぶんに可能です。